良い日。

空は今日も青く澄み、やわらかな風が吹いていた。
ぽかぽか陽気が気持ちよくて、歌を歌いながら洗濯物を干していると爽やかな香りがした。
「今日も良い日だ」
誰に言うわけでもなく呟いた。
犬の散歩へ出かけると、公園の花壇にはビオラとラッパスイセンが咲いていて、黄色い蝶がひらひらと舞っていた。
道の両脇にはたんぽぽとシロツメクサが絨毯みたいに咲いていて、犬がくんくん匂いを嗅ぎながら尻尾を振った。
「あ」犬のすぐ近くに四つ葉のクローバーをみつけた。
「今日はとっても良い日だ」私は思わずほほえみ呟いた。

こんな日は、飲んじゃおう。
奮発して買ったクラフトビール、出番を今か今かと冷蔵庫の中で待っている私の大事なビール。
冷えたグラスと缶ビールを手に、ベランダへ出て黄金色のビールを注ぐ。太陽の光でキラキラと泡が踊る。
香りに驚く。なんて爽やか！
ごくごくっと喉が鳴る。
「ああ！今日は最高の良い日だ！」