すりガラス
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家を建てた。窓ガラスについてガラス屋に相談をすると、すりガラスを勧められた。
「道路沿いのリビングなら、すりガラスが良いですよ。で、胡麻用ですか?それとも長芋用にしますか?」
「へ?」
意味が分からず、固まっていると
「あ、申し訳ない。マッチでしたか」
と言う。
「いや、えっと?」
「じゃあ、名刺ですか?」
「…?。普通の、極一般的なすりガラスでいいんですけど」
「あーそうですか。ふふ。わかりました」
サイズを伝え、店を出た。
一週間後、ガラスが届いた。
その日から、家の中の物が無くなった。ハンカチ、ティッシュ、財布。妻の財布も無くなった。
泥棒か?警察に通報した。
警官は窓に近づくと呟いた。「あっ、こいつ」
「ちょっと署で話を聞かせてもらいます」そう言うと、窓を外し、連行していった。
二日後、警察から連絡があった。
「吐きましたよ、すりガラスが。常習犯でした。ガラス屋もグルでした」
「道路沿いのリビングなら、すりガラスが良いですよ。で、胡麻用ですか?それとも長芋用にしますか?」
「へ?」
意味が分からず、固まっていると
「あ、申し訳ない。マッチでしたか」
と言う。
「いや、えっと?」
「じゃあ、名刺ですか?」
「…?。普通の、極一般的なすりガラスでいいんですけど」
「あーそうですか。ふふ。わかりました」
サイズを伝え、店を出た。
一週間後、ガラスが届いた。
その日から、家の中の物が無くなった。ハンカチ、ティッシュ、財布。妻の財布も無くなった。
泥棒か?警察に通報した。
警官は窓に近づくと呟いた。「あっ、こいつ」
「ちょっと署で話を聞かせてもらいます」そう言うと、窓を外し、連行していった。
二日後、警察から連絡があった。
「吐きましたよ、すりガラスが。常習犯でした。ガラス屋もグルでした」
その他
公開:23/03/14 16:48
文章を書くのが大好きです。
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