トラベルツイン
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小学生の海は車酔いの薬を飲むかどうか迷っていた。母親に渡された薬の名前がいつもと違っていたからだ。「トラベルツイン」と書いてある。
「出かけるわよ」
海は急いで薬を飲んで車に乗った。
「家族三人でドライブなんて久しぶりだな」
父親が上機嫌で言う。
「車酔い、大丈夫か」
「大丈夫よ、薬飲んだし。ね?」
母親の言葉に海はうなづく。
「今日はどこに行くの?」
「パパは海と山で迷ってるのよね」
「うん、海と陸はどっちがいい?」
「僕は山がいいな」
陸って誰?海は突然のことに驚く。
自分の隣に自分そっくりの男の子がいる!
「いつも海だから」
「そうだな、たまには山にするか」
「絶対、海がいい!」
黙って聞いていた海が絶叫した。
「はいはい、分かったよ」
父親の言葉に海は安心して眠りに落ちた。
「着いたぞ」
父親が一人息子に声をかけた。
「わーい、山って大きいんだね」
小学生の男の子は無邪気に喜んだ。
「出かけるわよ」
海は急いで薬を飲んで車に乗った。
「家族三人でドライブなんて久しぶりだな」
父親が上機嫌で言う。
「車酔い、大丈夫か」
「大丈夫よ、薬飲んだし。ね?」
母親の言葉に海はうなづく。
「今日はどこに行くの?」
「パパは海と山で迷ってるのよね」
「うん、海と陸はどっちがいい?」
「僕は山がいいな」
陸って誰?海は突然のことに驚く。
自分の隣に自分そっくりの男の子がいる!
「いつも海だから」
「そうだな、たまには山にするか」
「絶対、海がいい!」
黙って聞いていた海が絶叫した。
「はいはい、分かったよ」
父親の言葉に海は安心して眠りに落ちた。
「着いたぞ」
父親が一人息子に声をかけた。
「わーい、山って大きいんだね」
小学生の男の子は無邪気に喜んだ。
ミステリー・推理
公開:23/03/12 18:09
二郎丸 大と申します。
noteで短編小説とショートショートを書いています。
https://note.com/hiroshi_jiromaru
読んでよかったと思っていただける作品を投稿していきたいです。
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