信頼と実績の味
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客「美味しかったよ。さすが、信頼の味だ。」
店主「ありがとうございます。ウチは信頼と実績をモットーにしていますので。」
客「信頼と実績?」
店主「ええ。」
客「それはおかしい。私は自分の舌に絶対の自信を持っている。今日、フルコースを食べさせて貰ったが、確かに全ての料理に信頼の味はした。けど実績の味はこれっぽっちもしなかった。」
店主「そっ、そんな筈はないと思いますけど。」
客「いや。この私が間違える訳がない。」
店主「おかしいな。ちょっと待って下さい。今、シェフを呼んできます。」
シェフ「どうでしたか?満足いただけましたか。」
客「シェフ。美味しかったよ。でもね、君の料理に実績を感じない。」
絶句するシェフ。
店主「おい、どういう事だ、シェフ。」
シェフ「す、すいませんでした。嘘をついてました。私は何も実績がないんです。経歴を詐称してました。」
店主「なんて事をしてくれたんだ、クビだ!!」
店主「ありがとうございます。ウチは信頼と実績をモットーにしていますので。」
客「信頼と実績?」
店主「ええ。」
客「それはおかしい。私は自分の舌に絶対の自信を持っている。今日、フルコースを食べさせて貰ったが、確かに全ての料理に信頼の味はした。けど実績の味はこれっぽっちもしなかった。」
店主「そっ、そんな筈はないと思いますけど。」
客「いや。この私が間違える訳がない。」
店主「おかしいな。ちょっと待って下さい。今、シェフを呼んできます。」
シェフ「どうでしたか?満足いただけましたか。」
客「シェフ。美味しかったよ。でもね、君の料理に実績を感じない。」
絶句するシェフ。
店主「おい、どういう事だ、シェフ。」
シェフ「す、すいませんでした。嘘をついてました。私は何も実績がないんです。経歴を詐称してました。」
店主「なんて事をしてくれたんだ、クビだ!!」
その他
公開:23/03/12 15:27
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時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。
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