海月帽子

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彼女は、とても奇抜なファッションをしている。今日のあの帽子は一体なんだ?
僕は興味本位で彼女に聞いてみると、彼女はさらっと答えた。
「海月帽子だよ」
一体そんなものどこで売っているんだよ。そうツッコミたかったが、まあ美人だし何でも似合ってしまうんだよな。
「君のファッションは、いつも奇抜だね」
「当然じゃない。ファッションは個性を表現するアイテムなんだから。それに手を抜いてるようでは、自分の個性を捨てているのと同じだわ」
「なるほど。その意見には同感するよ。でも君のは個性が強すぎるよ」
「今日のファッションテーマは何だと思う?」
「宇宙人?」
「海の中を漂う海月に恋した乙女」
「うわっ、凄く分かりにくい」
「何よ。結構気に入ってるのよ」
「そうなんだ」
その独特なファッションは、彼女の自由奔放さを表現しているようにも見える。だが同時に海月の可愛らしさも君の魅力を引き立ててるなんて言えない。
公開:23/03/12 08:27

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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