エネルギー転換装置

エネルギー転換装置ができた。邪なエネルギーをプラスのエネルギーに転換させるのである。犯罪者もしくは犯罪を起こしそうな傾向のある人は、この装置にかけられた。
犯罪に使うエネルギーを学業、就業に費やすようになった。当然再犯も失くなった。治安は格段によくなった。
これは犯罪防止効果以外にも、使い道があるのではないかということで使うようになった。例えば大食漢に装置を使ったら、それ以上の運動をするようになりスポーツに励むようになった。引きこもりの人に使ったら、福祉活動などに精を出すようになった。
しかし装置を使って人格や行動を変えるのは、人権無視ではないか単なる洗脳ではないかと批判する人もいた。そういう人も装置にかけられた。批判のエネルギーを感謝、称賛のエネルギーに変えられた。この装置によって犯罪がほとんどなくなり、生き甲斐を皆見つけることができたのだから当然の措置であった。
皆太く短く生きた。