地下からの訪問者

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 やっと僕は外へ出る事ができた。初めて太陽という光を浴びる事が出来た。
 僕はずっと地下に住んでいた。いや! 埋まっていたという表現の方が正しい。
 初めて感じる風,光と暖かい温度,そして地上の景色と匂い,全てが新鮮で全てが刺激的で楽しかった。
 僕は空を舞う。空を舞って,地上の生活を楽しむ。ちょっと横を見ると,可愛いメスがたむろしていた。僕はちょっとアピールをしてみる。
 だけど,一切相手してもらえなかった。それでもいい。何故なら今は地上の世界を感じているだけで楽しいからだ。いつかは僕もパートナーが欲しいものだ。
 やがて夕方になり美しい情景が広がる。毎日暗い暗い地下に居た頃とは全てが違う。
 夜になり,辺りは暗闇に包まれるが,月が地上に微かな光を届け,月の優しさが地上を包んでいるかのように感じる。
 僕はだんだんと瞼が重くなってきた。僕はまた地下に,土に還る事になった。
その他
公開:23/03/10 17:39

yuraaaaaaa( (日本) )

急に文章やシナリオを書きたくなった,ユラーーと申します!

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