うろ覚え仙吉とよろめきお銀

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時はお江戸の時代。徳川光圀が大名の時。そんな中に水戸黄門こと光圀一行をリスペクトした者がいた。
「かっこいいなあ。水戸黄門。俺もああなりたいぜ」
「光圀様みたいになるなんて恐れ多いわよ。私達がなれるのは、せいぜい……」
「な、なんだよ」
「……うっかり八兵衛さんくらいよ」
「そうか。ならうっかり八兵衛さんを目指せば俺達もお供にしてもらえるかもしれないな」
そうして俺は、うろ覚え仙吉と名乗った。そして友達の女は、よろめきお銀と名乗った。
「……ねえ」
「なんでい?」
「うろ覚えなんて設定。あんた、致命的すぎるわよ」
「うっ……!!うるせええ!!そういうお前だって、よろめきお銀なんて名前で、すぐに躓いてちゃ、お奉行様についていってもすぐはぐれちまうぞ」
こうして言い合っている間に水戸黄門は、次の町へと行ってしまった。
「馬鹿野郎。早く追いかけるぞ」
果たして彼らは、仲間に入れてもらえるのか。
公開:23/03/09 08:37

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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