時を越えた遺産
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父が亡くなった。病死だった。葬式も終わり、父の遺品を整理していた時の事だった。父の書斎から出てきたのは、「家族へ」と書かれた一冊の本だった。中を開けてみると、見た事のない文字が書いてあった。挟んであった封筒に入った手紙を見てみると、この本の正体が分かった。この本は、かつて私が身につけた魔法の全てを書いてある。私の身に何かあったら、この本を石川さんに売ってくれ。石川さんなら喜んで買い取ってくれるだろう。そう書いてある。
「魔法?どういうこと?石川さんってあの石川さんだよね?」
父の友人である石川さんに連絡したところ、興奮気味にやってきた。
「魔法って?」
「ご存じなかったんですね。彼は生前、凄い魔法使いだったんですよ」
「ええ!?」
「そして健一君」
「はい?」
「君はお父さんの血を継ぐ優秀な魔法使いになれるよ。君こそが彼の残した遺産だ」
だから僕は魔法使いになった。
「魔法?どういうこと?石川さんってあの石川さんだよね?」
父の友人である石川さんに連絡したところ、興奮気味にやってきた。
「魔法って?」
「ご存じなかったんですね。彼は生前、凄い魔法使いだったんですよ」
「ええ!?」
「そして健一君」
「はい?」
「君はお父さんの血を継ぐ優秀な魔法使いになれるよ。君こそが彼の残した遺産だ」
だから僕は魔法使いになった。
公開:23/03/04 08:17
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