消えるラブレター
6
2
いつも一緒にいる事が当たり前で、気が付けば大切な存在になっていた。きっかけは、彩の言葉だった。
「何グズグズしてるのよ。のんびりしてると竜ちゃん誰かに盗られちゃうよ」
そんなことを言われ、私は急に焦り始めた。想いってどうやって伝えればいいのだろうか。チャンスは何度もあった。でもなかなかきっかけがないと、伝える事ができない。
「だからさ――。 ……っておい、聞いてるのか?」
「え、あっ、ごめん。なんだっけ」
「いや、だから暑いし海行かね?って話だよ」
「ああ、うん。行こ」
海での告白ってのは、ロマンチックで良いと思う。竜ちゃんが泳いでいる間、私は砂浜に相合傘を書いた。私と竜ちゃんの名前を書いて。そして泳ぎ疲れて戻って来た竜ちゃんに言った。
「竜ちゃん、見て」
「あっ。お前……。その先は俺に言わせろ」
竜ちゃんが相合傘を確認した後、波がきてラブレターは消えた。照れ臭いから消えてくれて良かった。
「何グズグズしてるのよ。のんびりしてると竜ちゃん誰かに盗られちゃうよ」
そんなことを言われ、私は急に焦り始めた。想いってどうやって伝えればいいのだろうか。チャンスは何度もあった。でもなかなかきっかけがないと、伝える事ができない。
「だからさ――。 ……っておい、聞いてるのか?」
「え、あっ、ごめん。なんだっけ」
「いや、だから暑いし海行かね?って話だよ」
「ああ、うん。行こ」
海での告白ってのは、ロマンチックで良いと思う。竜ちゃんが泳いでいる間、私は砂浜に相合傘を書いた。私と竜ちゃんの名前を書いて。そして泳ぎ疲れて戻って来た竜ちゃんに言った。
「竜ちゃん、見て」
「あっ。お前……。その先は俺に言わせろ」
竜ちゃんが相合傘を確認した後、波がきてラブレターは消えた。照れ臭いから消えてくれて良かった。
公開:23/02/28 09:57
カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu
・SSG投稿作品1500作品突破
・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c
・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。
https://youtu.be/frouU2nCPYI
・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過
〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)
ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/
ログインするとコメントを投稿できます