ファンタシエーター

4
1

ファンタシエーターは、妄想を現実化することができる機械だ。俺の妄想は、自分がヒーローになる事だ。学校の教室で授業を受けていると、悪の組織が学校を占拠しようと突然教室に入ってくる。皆が怯える中、俺だけが悪の組織に戦いを挑み、全員倒していく。そんな妄想だ。
高かったファンタシーエーター。おこづいかいもお年玉も全部つぎ込んで買った。頼むから最高に気持ちいい瞬間を味わわせてくれよ。そんな願いを込めながら、ファンタシーエーターを起動させる。スイッチが入ると、ブオンという回転音が響き渡る。それだけだった。何も変わっていないではないか。まさか俺は騙されたのか?
そう思っていた次の日、学校が占拠された。俺は果敢に立ち向かって悪の組織を倒した。その結果、悪の組織が世界各地に誕生することになった。俺のせいだ。俺のせいで、世界はとんでもないことになってしまった。だから俺は、その責任を取らなければならない。
公開:23/03/03 08:03

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容