可哀想な赤鬼
4
1
赤鬼。大きな角が生えている。彼はとても優しい。でも、その見た目故に村人に誤解されている。彼が話しかけると皆、ビクッとなる。なので赤鬼もなるべく驚かせないようにと振る舞う。満面の笑顔を心掛ける。しかしその顔が般若の面の如く物凄く怖い。逆効果になっている。彼は戸惑っていた。どうしたら皆が怖がらないか。村人と仲良くなれるか。考えたが答えは出ない。悲しい気持ちになった赤鬼はとうとう、うぉんうぉんと泣き出した。それを見た村人は赤鬼が怒っていると思った。村人はこのままでは皆殺しにされる、そう思った。村人は総出で赤鬼を襲撃。可哀想な赤鬼。彼は何も悪くないのに。本当に可哀想な赤鬼。
で、その後どうなったか。
村人談「ホント怖かったけど村人皆で協力して鬼退治できたのは良かった。これで安心して暮らせるよ。で、鬼って結構美味しいって事もわかったし。村にとっても本当に良かったよ。他にもどっかに、赤鬼いないかな。」
で、その後どうなったか。
村人談「ホント怖かったけど村人皆で協力して鬼退治できたのは良かった。これで安心して暮らせるよ。で、鬼って結構美味しいって事もわかったし。村にとっても本当に良かったよ。他にもどっかに、赤鬼いないかな。」
その他
公開:23/02/25 13:50
ログインできなくなったので新たなアカウントで再始動。
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます