達人ゲーム

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人は皆、何らかしらの才能があり、何かの達人である。私はその考えの元、とあるゲームを考案した。それが達人ゲームだ。ルールは街行く人を尾行し、その人が何の達人であるかを推測するというものだ。要は、人間観察に尾行を追加したスリリングなゲームである。早速俺は、夜の繁華街に繰り出した。色々な人が歩いている。スーツ姿の中年のサラリーマンが歩いていた。私は彼を尾行することに決めた。彼はまっすぐ歩いていき、駅のトイレへと入っていった。そして私服に着替えた。間違いない。あいつはやる。更についていくと、キョロキョロしながら公園の中に入っていく。そこには先客がいた。
「こらあ!!いちゃつくな!!」
そこにいたのは二人の男女だった。男の方は大学生だろうか。女の方はまだ中学生か高校生といったところだ。
「世直しじゃ!!」
うーん、なるほど。犯罪者かと思ったら、世直しおじさんだったのか。いや、達人ゲームも難しい。
公開:23/02/21 09:19

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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