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恋とは乞いもしくは請いである。
「僕と付き合って下さい」と相手に自分の願いを嘆願し、許しを請うと言う事。
いわば、位の低い者が位の高い者にする直訴と同じである。
つまり、恋には確固たる上下関係が存在する。
それは役所でも同じである。

「すみません、先月、失恋したので失恋保険の申請にきました」
「ああ、はいはい。それでどんな失恋をしたのですか?」
「恋人が浮気をしていたのです」
「それでしたらこの書類に必要事項を書いて9番受付にお願いします」

「すみません、失恋保険の申請に来ました」
「ふむふむ、なになに、浮気ねぇ。この程度の失恋なら3番受付ですね」

「すみません、失恋保険の申請に来ました」
「え~と、なになに、過失割合が男10対女0だって。本当に?虚偽申告していない?」
「間違いありません」
「それでは7番受付にお願いします」

この日は朝から晩まで役所内を周回して、却下された。
公開:23/02/19 20:59
更新:23/02/19 21:02

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