ビールの神様

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居酒屋にて
客「とりあえず、ビール」
老主人「とりあえずとは、ビールに対してあんまりにも失礼じゃ、ありませんかな。」
客「すいません。じゃあ言い直します。絶対にビールが飲みたいです。なのでビールを。」
老主人「ハハハッ。まあ、素直なお方だ。あなたのように若者は素直じゃなきゃ。」
客「アハハ。若者ね。私、50過ぎてますけど。」
老主人「50歳?50なんて、私から見れば、まだまだ小僧だよ。」
客「失礼ですが、ご主人はおいくつなんですか。」
老主人「歳?歳など、ないよ。」
客「ない?」
老主人「そう。ない。」
客「からかわないで下さいよ。そんな話、信じる訳ないでしょう。」
老主人「貴方が信じるとか信じないとかの話ではないですよ。真実なのですから。」
客「じゃあ、なんですか。貴方は神様か何かですか?それならば話は別ですがね。」
老主人「正~解~。私は神様で~す。」
気が付くと私は路上で寝ていた。
ファンタジー
公開:23/02/21 10:19

ソフトサラダ( 埼玉 )

ログインできなくなったので新たなアカウントで再始動。

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。 
 

 

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