結婚式危機一髪

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「――ああ、もう! なんでこんなに可愛いのかしら!」
「えっ!?」
突然そんなことを言い出した美菜に俺は驚いた。
いや、まあ確かに美菜の言う通り、俺の容姿は客観的に見たら良い部類に入るだろうけど……ってか美菜も結構な美人だよなぁ……
「……タカシ! 今なんか変なこと考えてなかった?」
「へ? い、いや別に……」
「ふーん……まあいっか。じゃあタカシ、はいこれ」
そう言って美菜が差し出してきたものは――
「こ、これは……美男子になれる薬! おれにこれ以上イケメンになれと?」
「違うわよ。あんたのおとーさんに飲ませてやるのよ。
結婚式にブオトコなお父さんがいっしょじゃあ、
体面が悪いものね」
「おまえは誰と結婚するんだ? 俺だろ!」
「でも友だちも参列するんだよ?」

こんな些細なことから俺たちはケンカになった。
結婚式は明日だ。
その他
公開:23/02/18 05:00
SSnote 結婚式 危機一髪 ケンカ AIに書かせてみた

たじま えりこ( 広島 )

カクヨムで『日々の事柄』を連載中。
2022年からエッセイストになるため修行しているが、
広島のサンモールで一部のエッセイが掲示されたことがある。
Novel Days では『Ingress――日常を冒険しよう』のPVが
13,000を突破している。

 

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