ノーマライゼーション

真のノーマライゼーションをすることとなった。幼稚園の頃から、相手を理解しようという教育を進めた。
障害のある子や家庭環境に問題のある子もいる。無理にみんなと一緒のことをさせようとするのではなく、その子のしたいようにさせた。周りの子にもこの子は、こういう障害があってとか、こういう家庭の事情があってとか理解を求めた。今までは協調性が無いのがけしからんとなっていたが、これからは無理に同調を求めることがけしからんとなった。
家庭に問題のある子の場合には、親や親類、兄弟などに是正勧告をした。改められない場合は逮捕して、子を施設に入れた。
勉強もクラス全員がしっかり理解するまでは先に進まなかった。留年も恥とはしなかった。障害があり特定の科目が苦手な子は、それを免除された。
貧しい家庭の子を安い月謝で熱心に教えたり、勉強のできない子をできるようにさせた塾は評価された。
犯罪は減り人間関係はよくなった。