黒猫とペンダント
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ある日の午後、ティータイムを楽しんでいた私の元に、一匹の猫がやってきた。「にゃー」
鳴き声と共に窓辺から部屋の中に入ってきたその猫は、私が飼っている黒猫のナイトメアだった。
「どうしたの? 今日はお出かけするって言ってなかった?」
そう問いかけると、ナイトメアは「忘れ物だよ」とでも言うように尻尾をゆらりと揺らし、机の上に飛び乗った。そして、引き出しの中から何かを取り出すと、それをくわえて私の元へ戻ってくる。ナイトメアが差し出してきたものを受け取ってみると、それは小さな箱に入ったペンダントだった。
「これ……!」
それは、かつてこの家で暮らしていた少女が身に着けていたものと同じデザインのもの。まさかこれを見つけてきたなんて……。驚きながらも彼の頭を撫でていると、「これで貸し借りなしだね」という声が聞こえた気がした。
「ありがとう! さすがはナイトメア様ね」
そう褒め称えながら彼に抱きついた。
鳴き声と共に窓辺から部屋の中に入ってきたその猫は、私が飼っている黒猫のナイトメアだった。
「どうしたの? 今日はお出かけするって言ってなかった?」
そう問いかけると、ナイトメアは「忘れ物だよ」とでも言うように尻尾をゆらりと揺らし、机の上に飛び乗った。そして、引き出しの中から何かを取り出すと、それをくわえて私の元へ戻ってくる。ナイトメアが差し出してきたものを受け取ってみると、それは小さな箱に入ったペンダントだった。
「これ……!」
それは、かつてこの家で暮らしていた少女が身に着けていたものと同じデザインのもの。まさかこれを見つけてきたなんて……。驚きながらも彼の頭を撫でていると、「これで貸し借りなしだね」という声が聞こえた気がした。
「ありがとう! さすがはナイトメア様ね」
そう褒め称えながら彼に抱きついた。
公開:23/02/13 08:25
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