焼きたてですよ

珈琲豆の焙煎は非常に難しい。
焼き方は勿論、その日の温度や湿度までしっかり理解していないとムラが生じ、中心まで火が通らない。故に卓越した技術が必要とされる。
焙煎したばかりの珈琲豆は格別だ。珈琲はブラックに限る。
…なんて思っている人も多いだろうがそれは大きな間違いだ。
焙煎豆に合う牛乳や砂糖だって存在する。それらを混ぜ合わせて作ったカフェオレを飲んだ事はあるかい？
…ない？それはもったいない。
珈琲とは演歌。歌手が一人でその歌声を披露するようなもの。渋みや奥深さは伝わりやすいだろう。
それに対しカフェオレとはバンド。ボーカルである珈琲をいかに引き立てるか。砂糖やミルクの演奏テクニックが老若男女を虜にする。
だから珈琲はブラックに限るなんて事はない。どの味も楽しめてこそ、本当の大人の証というものだ。
ちなみに私のお勧めはホットミルクで珈琲を淹れる事。ツインボーカルをぜひとも味わってほしい。