鎖鳥
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朝はバサバサという奇妙な音で目が覚めた。目を開けると、隣には鎖が絡まった烏がいた。
「坊ちゃん。おはようございます」
「……烏が喋った」
「話せるのは、坊ちゃんの力のおかげでございます」
「力?俺、そんな魔法みたいな力持ってないけど」
「いいえ、坊ちゃんの中にはあふれ出るほどのパワーがございます。優しさという」
確かにこの鎖烏は見覚えがある。ゴミ捨て場で、鎖に絡まっていた烏がいたから俺は鎖を外して自由にしてやったのだ。
「坊ちゃんが鎖の封印を解いて下さったことで、私にも力が戻りました。感謝します」
「そう。まあお礼を言いに来てくれたならもういいから。帰ってくれる?」
「いいえ。坊ちゃん。私は坊ちゃんの使い魔になります」
「ええ、いや、そういうのいいよ」
「よくありません!!あなたの優しさは世界を救う。今、世界は悪意に満ちているのです。さあ立ち上がってください。坊ちゃん」
「面倒臭いなぁ」
「坊ちゃん。おはようございます」
「……烏が喋った」
「話せるのは、坊ちゃんの力のおかげでございます」
「力?俺、そんな魔法みたいな力持ってないけど」
「いいえ、坊ちゃんの中にはあふれ出るほどのパワーがございます。優しさという」
確かにこの鎖烏は見覚えがある。ゴミ捨て場で、鎖に絡まっていた烏がいたから俺は鎖を外して自由にしてやったのだ。
「坊ちゃんが鎖の封印を解いて下さったことで、私にも力が戻りました。感謝します」
「そう。まあお礼を言いに来てくれたならもういいから。帰ってくれる?」
「いいえ。坊ちゃん。私は坊ちゃんの使い魔になります」
「ええ、いや、そういうのいいよ」
「よくありません!!あなたの優しさは世界を救う。今、世界は悪意に満ちているのです。さあ立ち上がってください。坊ちゃん」
「面倒臭いなぁ」
公開:23/02/10 09:04
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