二人三脚財布

二人三脚財布という物ができた。金を持ち主の夢や目標に沿った使い方をするようになるのである。財布がそのように誘うのである。
例えば健康で長生きしたい人は、そのような商品を買った。
持ち主の心に訴えてくるものがあり、引きこもりの人にでもコンビニに行ってジュースを買いたいという気分にさせた。そこでコンビニに行き、同じく誘われてやってきた人と出会い交流するようになるという喜ばしい現象も頻発した。
その結果友人や恋人ができて、当人のやる気も出て引きこもりを脱し勉強や仕事に励む人が多くなった。
この財布は人を操っているだけではないかと批判する人もいたが、嫌なら財布を持たなければいいだけの話だし、持ってよかったと喜んでいる人の方が多かったから、その意見は封殺されていった。
結婚すると愛が長続きするようにと皆が願った。お互いに有意義な金の使い方をするようになった。
金を上手く使えば、愛も長続きするようだ。