昔話「太郎桃」
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むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おばあさんが川で洗濯をしていると川上から太郎が流れてきました。おばあさんはその太郎を家に連れて帰りました。そしてその太郎をおじいさんが食べようとして鉈で真っ二つに割ると中から桃が出てきました。太郎から産まれたので二人はその桃を太郎桃と名付けました。太郎桃は、みるみる育ち鬼ヶ島に行くと言い出しました。二人はだいぶ大きく育った太郎桃をそろそろ食べようと思っていたので困りました。というより、太郎桃は桃なので自力で鬼ヶ島には行けません。しかしそんな時、太郎(右)と太郎(左)が俺たちが連れて行くよ。と言い出しました。そうです。あの時、真っ二つになった太郎です。彼は真っ二つになった後、それぞれ意思を持ち、太郎(右)と太郎(左)になっていたのでした!!太郎桃は太郎(右)と太郎(左)をお供にして鬼ヶ島に行って鬼退治をしました。めでたしめでたし。
その他
公開:23/02/10 16:03
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時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。
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