パラレルワールドの地球

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愚かな生物兵器を放ったために、
ある惑星の住人たちは病気に感染してしまった。
ワクチンが開発され、
対処が急がれたが、
病気は克服できず、惑星の住人たちは絶滅したかに思われた。

住人たちは、最後の望みを託して
宇宙ロケットに自分たちの窮状を訴えるプレートを載せた。
宇宙人たちに救難信号を送ってみることにしたのだ。
もちろん、反対はあった。
弱みを見せれば、襲ってくる連中だっているだろうからだ。

その宇宙ロケット発射反対派のなかに、エヌくんがいた。
エヌくんは、自力で物事を解決するのが一番、と考え、
同僚に呼び掛けて強力なワクチンを開発。
住民たちに投与した。


その後、宇宙ロケットの救難信号で駆けつけた宇宙人たちは
気味悪がった。

そのワクチンは、遺伝子に関与するものだったので、
数世代のちに住人たちは突然変異して
化物になったのだ。
SF
公開:23/02/07 05:08
SSnote 病気 コロナ パラレルワールド

たじま えりこ( 広島 )

カクヨムで『日々の事柄』を連載中。
2022年からエッセイストになるため修行しているが、
広島のサンモールで一部のエッセイが掲示されたことがある。
Novel Days では『Ingress――日常を冒険しよう』のPVが
13,000を突破している。

 

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