闇鍋に厳禁
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闇鍋の醍醐味は、何を食べるのかわからないところにある。
深夜に雨戸を締め切り、各々が隠し持ってきた食材を大きな鉄鍋にぶち込む。
あとは鍋が煮えるのを待つだけだ。
そろそろ良いころだろう。
そう思って鍋をつつこうと思ったら、肝心の鍋が見つからない。箸をいくら伸ばしても、箸先が触れるのはテーブルと、隣に座っている参加者だけだ。
「鍋を盗んだのはだれだ!」との声が上がったころ、どこからかクピポ、クピプなどの不思議な声が聞こえてきた。
慌てて電気をつけると、テーブルの上に緑色の髪の毛に白い羽、さらには2本の触角をもつ奇妙な天使が立っていた。
おれは叫んだ。
「だれだ、闇鍋にガッちゃんをつれてきたのは!」
深夜に雨戸を締め切り、各々が隠し持ってきた食材を大きな鉄鍋にぶち込む。
あとは鍋が煮えるのを待つだけだ。
そろそろ良いころだろう。
そう思って鍋をつつこうと思ったら、肝心の鍋が見つからない。箸をいくら伸ばしても、箸先が触れるのはテーブルと、隣に座っている参加者だけだ。
「鍋を盗んだのはだれだ!」との声が上がったころ、どこからかクピポ、クピプなどの不思議な声が聞こえてきた。
慌てて電気をつけると、テーブルの上に緑色の髪の毛に白い羽、さらには2本の触角をもつ奇妙な天使が立っていた。
おれは叫んだ。
「だれだ、闇鍋にガッちゃんをつれてきたのは!」
ファンタジー
公開:23/02/08 09:06
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