海辺のホテル

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旅行でやってきたのは、海辺のホテル。プライベートビーチを所有していて、海水浴を楽しむことができる。しかしまだ寒い。流石に泳ぐなんてことはできない。休みを取れるのがこの時期しかなかったから仕方がない。夏は忙しくて休むなんてできないのだ。
「お客様。なんだか元気がありませんね。どこか体調が悪いのですか?」
「あ、いえ。今が夏だったらいいのになって思ったんですよ。夏は忙しくて来られないから、せっかく来ても泳げないなーって」
「泳げますよ」
「ええ?この寒いのに?」
「ええ。当ホテルのプライベートビーチは、温水ビーチですから」
「お、温水ビーチ!?何ですか、それ」
「海底火山が近くにありまして、温泉よりも冷たく、海よりも温かいのでございます。今がベストシーズンでございます」
「ええー!!水着持ってきてない!!」
「そのようなお客様も多いので、レンタルもしております」
嬉しい誤算とはこのことだった。
公開:23/02/07 08:50

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

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