魔法のような皿

食材を載せると、何でも美味しく食べることのできる皿ができた。これは魔法のように便利な物だと、料理が苦手な人やあまり料理をする時間の無い人に喜ばれた。
また日本も格差社会になってきているので、いい食事をしたくても金が無いので出来ないという人たちにも喜ばれた。
だがいくら美味しく食べることができると言っても、最低限の調理をしなくては体に悪い物をそのまま入れてしまうことになる。食材のみを食べて体を壊す人も出てきたので、毒性は取り除いて皿に載せることと通知が出された。
それでもたくさん食べたくても食べることのできない貧しい人もいたので、腹一杯食べた気分になることのできる箸もできた。育ち盛りの子供やダイエットしたい人などに歓迎された。
しかし当面はそれで凌げたとしても、やはり成長するにつれてきちんと栄養を摂っている子とそうでない子の差は出てくる。
誤魔化し商品とも揶揄されたが使い続ける人は多かった。