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小学生が、道ばたを通りかかったとき、
作業服を着た男が話しかけてきた。
「そこのボク。道に地球が落ちてるよ」
小学生は立ち止まり、シゲシゲと男を見つめた。
ヒゲぼうぼうで、作業服もしわくちゃ。
労働者って感じはするが
宇宙人かもしれない。
少年は、用心深く男に近づいた。
「地球は青かった……」
頭の中を、ガガーリンの言葉がかすめる。
青くて丸い地球は、人間なんかアリにも見えないほど巨大で、
道に落ちているような存在ではないはずだ。
この作業服の男は、
どこか、イカれているのだろうか。
少年が逃げ腰になると、男は電信柱を示した。
そこから垂れる一本の電線。
「ほらね、アースが横たわっている」
作業服を着た男が話しかけてきた。
「そこのボク。道に地球が落ちてるよ」
小学生は立ち止まり、シゲシゲと男を見つめた。
ヒゲぼうぼうで、作業服もしわくちゃ。
労働者って感じはするが
宇宙人かもしれない。
少年は、用心深く男に近づいた。
「地球は青かった……」
頭の中を、ガガーリンの言葉がかすめる。
青くて丸い地球は、人間なんかアリにも見えないほど巨大で、
道に落ちているような存在ではないはずだ。
この作業服の男は、
どこか、イカれているのだろうか。
少年が逃げ腰になると、男は電信柱を示した。
そこから垂れる一本の電線。
「ほらね、アースが横たわっている」
その他
公開:23/02/04 05:00
道で見かけた
地球
SSnote
カクヨムで『日々の事柄』を連載中。
2022年からエッセイストになるため修行しているが、
広島のサンモールで一部のエッセイが掲示されたことがある。
Novel Days では『Ingress――日常を冒険しよう』のPVが
13,000を突破している。
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