妖精のサービス
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妖精がいきなりぼくの目の前に現れた。
「辛そうなきみを励ましてあげるよ」
そう言ってぼくの腕を引っ張り、一緒に空を飛んだ。だがぼくは高所恐怖症なのだ。恐怖のあまり失神してしまった。少し回復してまた失神するという繰り返しだった。
「どうだい楽しかっただろ」
ぼくは青ざめた顔でガクガクと震えることしかできなかった。ぼくが顔を上下させたことを妖精は肯定と受け取ったようだ。
「辛い時にはこのことを思い出して、元気をだしてくれたまえ。じゃあね」
そう言って妖精は去って行った。独りよがりな奴だ。
ぼくは小学三年生でお母さんと二人暮らしをしている。お母さんは暴力を振るうお父さんが嫌で、逃げてきている。
お母さんは毎日働きに行っているが、生活は苦しい。ぼくはお腹いっぱいになるまで食べれたことがない。
妖精もサービスしてくれるなら、お金か食べ物をしてほしかった。
周りの大人と同じでどこかピントがズレている。
「辛そうなきみを励ましてあげるよ」
そう言ってぼくの腕を引っ張り、一緒に空を飛んだ。だがぼくは高所恐怖症なのだ。恐怖のあまり失神してしまった。少し回復してまた失神するという繰り返しだった。
「どうだい楽しかっただろ」
ぼくは青ざめた顔でガクガクと震えることしかできなかった。ぼくが顔を上下させたことを妖精は肯定と受け取ったようだ。
「辛い時にはこのことを思い出して、元気をだしてくれたまえ。じゃあね」
そう言って妖精は去って行った。独りよがりな奴だ。
ぼくは小学三年生でお母さんと二人暮らしをしている。お母さんは暴力を振るうお父さんが嫌で、逃げてきている。
お母さんは毎日働きに行っているが、生活は苦しい。ぼくはお腹いっぱいになるまで食べれたことがない。
妖精もサービスしてくれるなら、お金か食べ物をしてほしかった。
周りの大人と同じでどこかピントがズレている。
ファンタジー
公開:23/02/02 22:14
少し変わった、ブラックな話が好きです。
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