まがったパーティ

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「ねえ、キミ。なんで僕にそっけないの?
キミのためになんだってやってあげるのに」

 僕は、ジェーンにかき口説いた。
「キミにワインもバラも贈った。
シャンパンだって、部屋の飾り付け、
ダイヤの指輪や毛皮のコートだって。
なのにキミは毎晩遊び歩く
僕はどうしたらいいんだろう」

僕が言うと、彼女は笑って言った。
「パーティのどこが悪いの? 私はまだ若いのよ、
もし止めたかったなら、
まがったパーティでもやってみるのね」

僕は悪魔に魂を売って、パーティを曲げた。
つまり、見かけはゴージャス
中身は宇宙遊泳なパーティにしたのだ。

彼女は帰ってきたけれど
心はどこか寒い。
僕には彼女を愛するだけの
魂がないのだから。
その他
公開:23/01/31 05:10
SSnote まがった パーティ 悪魔 エディ・マーフィ風

たじま えりこ( 広島 )

カクヨムで『日々の事柄』を連載中。
2022年からエッセイストになるため修行しているが、
広島のサンモールで一部のエッセイが掲示されたことがある。
Novel Days では『Ingress――日常を冒険しよう』のPVが
13,000を突破している。

 

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