読書感想文

ある先生が生徒に読書感想文を書かせた。と言って小説に限ったわけではなく、漫画でも写真集でもゲーム攻略本でも何でもよかった。
小説を読んだ場合は気に入った言葉を書き写して、簡単なあらすじ感想を書けばよかった。
漫画も読み込んでいくと奥が深い。漫画家も言語感覚が整っていて知識もある人が多いから、勉強になる。ストーリーを丹念に読み解いていって、こういう伏線があってこう繋がったと読解する楽しさを味わった。
ゲーム攻略本でも、このゲームの世界観はこうでこう感動しましたと雄弁に書いてきてくれた。
アイドルの写真集でも自分はこう励まされました、ずっと応援していこうと思いますと書いてくれた。
先生は小説をむやみにありがたがるのではなく、いろいろな本を掘り下げて読むことが大切だと言いたかったのだ。
ネットなどの玉石混交の知識に惑わされるな、自分の力で読み解いていけと言いたかったのだ。
拘るのは危険だからだ。