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おれの時計は、アラームが着いている。
そこまでは普通だ。
アラームの着いた時計ぐらい、
誰だって持っているだろう。
だが、おれの時計はちょっと違う。
アラームが、ギャグになっているのだ。
朝七時。起床時間が近づくと、時計は言う。
「7時です。紅茶がこおっちゃった!」
「7時です。前髪が長くて、前がみえない」
「7時です。鬼はー外。お庭の外」
といった、どうでもいいダジャレを、
毎朝、言ってくるのである。
いつも楽しい気分で目が覚めるのだが、
ある朝、恋人を連れてうちに連れてきたとき、
恋人がそのギャグを聞いて眉を寄せた。
「なにこの寒いギャグ!
こんなの聞いてウケるなんて
あんたもサイテーね!」
おれは彼女にフラれてしまったのだった。
そこまでは普通だ。
アラームの着いた時計ぐらい、
誰だって持っているだろう。
だが、おれの時計はちょっと違う。
アラームが、ギャグになっているのだ。
朝七時。起床時間が近づくと、時計は言う。
「7時です。紅茶がこおっちゃった!」
「7時です。前髪が長くて、前がみえない」
「7時です。鬼はー外。お庭の外」
といった、どうでもいいダジャレを、
毎朝、言ってくるのである。
いつも楽しい気分で目が覚めるのだが、
ある朝、恋人を連れてうちに連れてきたとき、
恋人がそのギャグを聞いて眉を寄せた。
「なにこの寒いギャグ!
こんなの聞いてウケるなんて
あんたもサイテーね!」
おれは彼女にフラれてしまったのだった。
その他
公開:23/01/29 05:08
SSnote
時計
ギャグ
カクヨムで『日々の事柄』を連載中。
2022年からエッセイストになるため修行しているが、
広島のサンモールで一部のエッセイが掲示されたことがある。
Novel Days では『Ingress――日常を冒険しよう』のPVが
13,000を突破している。
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