パソコンのキーボード

パソコンのキーボードをひっくり返すと髪の毛・フケ・埃などが落ちてきた。よくある事だ。
それらを一通り落とし切ると、今度はシャーペンの芯や裁縫針で溝を軽く掃除する。
つーっと横一直線に走らせるだけで中に潜んでいた埃や髪の毛が結構取れる。それを見ては、「もっとこまめに掃除しなきゃな…」なんて思う。
だが髪の毛や埃が塊で取れるとこれが結構爽快である。
だからつい、思い立った時に集中して溝の掃除をしてしまう。
塊で出てきた髪の毛や埃をつまみ出しては、謎の優越感に浸る。
ゴミを取り終えると隙間の確認だ。キーボードを持ち上げ隙間を覗く。
キーボードの隙間からそいつもこっちを覗いていた。
そいつはこちらを確認するや否や、シャーペンの芯や裁縫針をこちらの目めがけて突き出してくる。
初見だと避けられなかっただろうが、これもよくある事なので避けるのにももう慣れた。