8
          
          
             4
          
                                最後のページを読み終え、ゆっくりと本を閉じた。じーんと込みあげてくる感動。閉じるのが惜しかった。コーヒーを一口飲む。美味い。いい本を読み終えた後のコーヒーは格別だ。
2度目だが初めてのような新鮮な気持ちで読めた。思いのほか内容を覚えていなかったのだ。得した気分。1冊で2度美味しいとはこのことだ。
私はコーヒーに砂糖を入れ飲んだ。最初はブラック、次に砂糖、最後にミルクで味を楽しむのが好きだ。
ん?まてよ。疑問がよぎる。本当にお得なのだろうか。
本の内容を完全に忘れていた。思い出したというより初めて読んだという感じだ。数年するとまた忘れ新鮮な気持ちで読むだろう。それはお得といえるのか。
そもそも忘れるのに読む必要ある?
私は一瞬何かものすごい真理にぶち当たりそうな予感を得たが、なぜかそこには触れちゃいけないと思えて、何事もなかったように残りのコーヒーにミルクを入れ一気に飲み干した。
    2度目だが初めてのような新鮮な気持ちで読めた。思いのほか内容を覚えていなかったのだ。得した気分。1冊で2度美味しいとはこのことだ。
私はコーヒーに砂糖を入れ飲んだ。最初はブラック、次に砂糖、最後にミルクで味を楽しむのが好きだ。
ん?まてよ。疑問がよぎる。本当にお得なのだろうか。
本の内容を完全に忘れていた。思い出したというより初めて読んだという感じだ。数年するとまた忘れ新鮮な気持ちで読むだろう。それはお得といえるのか。
そもそも忘れるのに読む必要ある?
私は一瞬何かものすごい真理にぶち当たりそうな予感を得たが、なぜかそこには触れちゃいけないと思えて、何事もなかったように残りのコーヒーにミルクを入れ一気に飲み干した。
        その他
      
      公開:23/01/27 16:17      
    ショートストーリー、好きです。noteでもちょこっとずつ書き始めています。
https://note.com/kawawano
 
ログインするとコメントを投稿できます
                          
                かわわの