ギフト

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目が覚めると世界中の人達が超能力に目覚めていた。テレビのニュースでは、24時間その話題で持ちきりだ。世間は超能力をギフトと呼んだ。神様からの授かり物だと言って。ギフトによって世界の価値観や常識は、大きく変わっていった。例えば念動力があれば、建築現場の重機はいらなくなった。念動力持ちは建築業界の就職に有利となる。そんな新たな常識が生まれた。電話も消えた。テレパシーがあるから。超能力犯罪も増えていった。警察組織も拳銃だけではなく、超能力を駆使して犯罪者を捕まえるようになった。全ての常識は、崩れ去っていった。ある時、一人の学者が警鐘を鳴らした。ギフトは体の負担になるのではないか。ギフトを使った代償があるのではないかというものだ。よく調べてみると、ギフトを使うと脳が肥大化していく事が分かった。やがていつか脳が爆発し、死を迎えるであろう。そのような結論に至る。だが人々は止めなかった。便利だからと。
公開:23/01/27 09:46

富本アキユ( 日本 )

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