タンブルウィード

昼休み、面白い店を見つけたと話す同僚に連れられ定食屋を訪れた私。
タンブルウィードという、ぱっと見ごく普通の店だ。
メニューもカレー、カツ丼、親子丼、あんかけチャーハン等とどこにでもありふれたものばかり。これの何が面白いんだ？とりあえず同僚とカレーを注文する。
少しして、出てきたのは白米だけ。
もしかしてカレーポットが出てくるのか？暫く待つも、そうではないらしい。
どうしたものか…と悩んでいると球体が二つ、私達の前にコロコロと転がってきた。
球体には”カレー”と書かれてある。
もしやと思い、私はそれを白米の上で開く。とろり…とよく混ぜ合わされたカレーが白米の上に舞い降りる。
タンブルウィード…そう言う事か！確かにこの店は面白い！

すっかり虜になった私はその日の会社帰り、再びタンブルウィードへと立ち寄る。
夜は庶民的なバーになるらしい。
あちらこちらでカクテルの入った球体が走り回っていた。