天才サッカー選手
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おれは子供の頃から天才サッカー選手だった。練習中チームメイトをおれの蹴ったボールの勢いで吹き飛ばしてしまったことがあった。指導者が顔色を変えて近寄ってきて、こう口説いた。
「今のきみの力はプロ選手をも追い越していると思う。ただ浮いた存在になってもいけないから、常に力を半分以下に抑えてプレーしてくれ。それでもきみなら充分通用するはずだ」
おれはその言葉を忠実に守り、プロ選手になりワールドカップ日本代表選手になった。
日本チームは準決勝まで進んだ。だが試合は同点のまま膠着状態で、PK戦に突入かという所まできた。
焦ったおれは本気でシュートした。ディフェンダーとキーパーを両方吹っ飛ばす派手なゴールが決まった。
その勢いのまま日本チームは優勝した。
だがおれの殺人的シュートが問題になった。危ないのでシュートも制限時速内しか認めないでおこうとなった。
おれ以外にそんなシュートを打てる人はいないが。
「今のきみの力はプロ選手をも追い越していると思う。ただ浮いた存在になってもいけないから、常に力を半分以下に抑えてプレーしてくれ。それでもきみなら充分通用するはずだ」
おれはその言葉を忠実に守り、プロ選手になりワールドカップ日本代表選手になった。
日本チームは準決勝まで進んだ。だが試合は同点のまま膠着状態で、PK戦に突入かという所まできた。
焦ったおれは本気でシュートした。ディフェンダーとキーパーを両方吹っ飛ばす派手なゴールが決まった。
その勢いのまま日本チームは優勝した。
だがおれの殺人的シュートが問題になった。危ないのでシュートも制限時速内しか認めないでおこうとなった。
おれ以外にそんなシュートを打てる人はいないが。
ファンタジー
公開:23/01/26 22:10
少し変わった、ブラックな話が好きです。
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