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しまうまは、激怒した。
いくら自分が底辺階級の獣だからって、
自分の誇りにしている縞をバカにしていいって法はない。
しまうまは、ライオンたち猛獣を睨み付けた。
自分は食べられるかもしれない、
が、誇りを守って死ねるなら本望だ。
しまうまは、猛獣たちに立ち向かった。
ある時は、ひづめでライオンを蹴倒し
ある時は、その歯でトラに噛みつこうと思った。
が、もちろん草食動物の悲しさ、
ムリがあったのだ。
しまうまは、猛獣に囲まれた。
鋭い牙と血に飢えた目。
しまうまは、死を覚悟した。
と、その時。
しまうまの縞がするするっと抜けていき、
ひと束の黒い縄になった。
縄は猛獣たちを縛り付け、そのまま動物園へと
送ってしまった。
しまうまは、動物界での王者になった。
いくら自分が底辺階級の獣だからって、
自分の誇りにしている縞をバカにしていいって法はない。
しまうまは、ライオンたち猛獣を睨み付けた。
自分は食べられるかもしれない、
が、誇りを守って死ねるなら本望だ。
しまうまは、猛獣たちに立ち向かった。
ある時は、ひづめでライオンを蹴倒し
ある時は、その歯でトラに噛みつこうと思った。
が、もちろん草食動物の悲しさ、
ムリがあったのだ。
しまうまは、猛獣に囲まれた。
鋭い牙と血に飢えた目。
しまうまは、死を覚悟した。
と、その時。
しまうまの縞がするするっと抜けていき、
ひと束の黒い縄になった。
縄は猛獣たちを縛り付け、そのまま動物園へと
送ってしまった。
しまうまは、動物界での王者になった。
ファンタジー
公開:23/01/27 05:08
更新:23/01/26 11:55
更新:23/01/26 11:55
しまうま
下剋上
縞
カクヨムで『日々の事柄』を連載中。
2022年からエッセイストになるため修行しているが、
広島のサンモールで一部のエッセイが掲示されたことがある。
Novel Days では『Ingress――日常を冒険しよう』のPVが
13,000を突破している。
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