災いの種

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それは小さな種だった。そこから花が咲き、それは大きな災いとなった。種は災いの種だった。そのことを知った時には既に遅かった。
私はただ……
あなたが愛する人の為に生きていて欲しかっただけなのに── 。
「……んっ」
目が覚めると、そこは見慣れぬ部屋だった。
いや、違う。ここは確か……
そうだ!あの女の部屋だ!! 私は慌てて飛び起きると、部屋の中を見渡した。しかしそこには誰もいなかった。
もぬけの殻になった部屋を見て、私はやっと思い出したのだ。自分がこの部屋に連れ込まれた経緯を。
昨日は本当に散々な目に遭った。まさかあんなことになろうとは……。
あの後、私は彼女にベッドに押し倒され、そのまま組み敷かれてしまった。そして気が付いたら服を脱がされていたのだ。
彼女の手つきはまるで蛇のようにねっとりしていて、私の身体の上を這うように撫で回してきた。その度にゾッとした感覚に襲われ、私は恐怖した。
公開:23/01/22 10:57

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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