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赤い月が登る夜、災いは再び起こる。そして……、この俺の身体にも……。
「!?」
「この世界は滅びるだろうな」
「そんな!」
「だが安心しろ。俺とお前たちがいる限り、世界は滅びない。絶対にだ。だから……、今は眠れ」
そう言って、彼は私の頭に手を置いた。すると、私の中に眠っていた何かが目を覚ます感覚があった。その瞬間、私は意識を保っていられなくなった。でも、怖くはなかった。むしろ心地よくて、温かい気持ちになったから。そして、私の意識は完全に消えた。
「…………ん?」
次に私が目覚めた時、そこは真っ白で何も無い空間だった。
ここはどこ?それにさっきまで私は何をしてたんだっけ?……そうだ!思い出した。確か私は黒い騎士と戦っていて、それで……。
「目が覚めたか」
「えっ?」
「世界を変える力がお前の中に眠っている。呼び覚ませ。覚醒しろ」
その言葉に呼応するうように心臓が脈打った。
公開:23/01/17 08:12

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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