アイデア布団

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アイデア布団が発明された。特殊加工の布団で、寝た人は誰もがアイデアを夢の中で具現化でき、起きた時に文字にするか絵として描けばよかったのである。
その人の能力にもよるが、それによって作られた小説や短歌などはどれもなかなかの出来であった。しかしこれはズルをしているのだろうかと葛藤する人も多かった。
だが盗作ではないのだし、その人の能力で思いついたアイデアを基にしたものだからと、みんな割り切ることにした。
それなら会社のアイデアとしても使えるだろうと、より実用的に使う人も増えてきた。
だが日本の会社はいいアイデアを出しても、決定して作成するまでに時間がかかる。コスト面や安全面などを重視するあまり、いいアイデアも停滞することが多かった。そうこうしているうちに、海外の会社に抜かされることがほとんどだった。
しかし芸術、娯楽方面は進歩したので、そちらで仕事のストレスをみんな紛らわすようになった。
その他
公開:23/01/14 21:08

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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