合いの手

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新しいヘッドフォンを買った。中古だけど良いやつだ。早速、音楽を聴いてみる。とてもクリアなサウンドが聞こえ、重低音も良い。満足した。とても良い買い物をした。そう思ったが、曲が間奏に入ると、合いの手が聞こえてきた。
「はい!!はい!!あっ!!それ!!それ!!」
「な、なんだ!?合いの手なんてCDから聞こえなかったぞ」
今度は別の曲を聴いてみる。それでも間奏で合いの手が入ってきた。
「はい!!はい!!はい!!はい!!へい!!へい!!へい!!」
「やめろよ。変な合いの手入れるな!!誰だ!!」
「ヘッドフォンを買ってくれてありがとう。俺はヘッドフォンの妖精」
「はあ?妖精だと?」
「そうさ。お前が聞く音楽全てに合いの手を入れてやる。大丈夫。歌ってる部分の邪魔はしない。間奏の間だけ合いの手を入れてやる」
「ってことは、お前。クラシック聴く時は……」
「ご名答。もうどんちゃん騒ぎだから覚悟しろよ」
公開:23/01/08 08:59

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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