星人式

6
2

今日は星人式だ。地球代表の私は、スーツを着てヘアースタイルを美容院で整えてもらって準備万端だ。
日本時間の午前二時。山奥の待ち合わせ場所で待っていると、宇宙船が迎えに来た。
「コンニチハ。イヤ、コンバンハカナ。ジュンビハデキテイマスカ?」
「はい、できてます。行きましょう」
そう言うと私は、宇宙船に乗り込んで、星人式へと向かった。
星人式の会場に到着すると、多くの地球外生命体がそれぞれ散り散りになって談笑していた。私が来ると、仲良しの火星人がやってくる。
「楽しみだね。星人式。今日はどんな仲間に会えるんだろうか」
「そうだね」
星人式とは、新たに発見された惑星の住人を連れてきて、宇宙で交流するのである。
「ところで君は、月に不慣れなようだね。まあそりゃそうか。地球の重力の6分の1だもんね」
「ああ、そうなんだよ。さっきから落ち着かない」
そんな会話をしながら、新たな出会いを心待ちにする。
公開:23/01/11 08:42

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容