先生あのね。。

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「先生あのね。。ケガ治してほしいの」
夜の病院。


「あたし。この子とどこかで、はぐれちゃったんです」
「それは、さみしかったろうね。心配だったでしょう」

「それでね。公園に行ってみたら、この子。野良犬とカラスにひっぱられてたんです」
「怖かっただろうし。痛かったろうね」

「ケガしちゃったんです」
「そっかあ。うん」

「先生。この子のケガ。治りますか?」
「ちょっと見せてくださいね。うん。大丈夫ですよ。診たところ、この子の怪我は直りますよ。うん治りますよ」

「ちょっと待っててね。こうやってね。怪我のところを洗ってふいて。消毒して。絆創膏してこうして縫ってね。包帯もぐるぐるって巻いて。はい!もう大丈夫ですよ。お大事にね」
「うん!先生ありがとう!」


小さな少女とぬいぐるみはケガを治してくれた町医者の先生に、ぺこりとお辞儀してお礼を言うと。手をふって夜の闇の中に帰っていきました。
ファンタジー
公開:23/01/10 20:42
更新:23/01/10 20:57
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前虎( https://mobile.twitter.com/mae10ra )

はじめまして。
前虎と申します。
作品を読んでいただけたら嬉しいです!
よろしくお願い致します。
「小説家になろう」さんにも掲載中です☆

 

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