省エネ
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「えー、今日から転校してきた三月君だ。さあ挨拶して」
「三月です。よろしく」
教室は静まり返った。
「えっ?それだけ?もっと他に何かない?」
先生が動揺しながら続けてと言う。
「特にないです。席は空いてるところでいいですか?」
「ああ、うん」
すると三月君は、すたすたと歩いて行って、私の横の席に座った。
「よろしく、三月君」
「よろしく」
「三月君ってクールなんだね」
「別に」
「なんでそんな感じなの?もっと明るくした方が楽しいよ」
「省エネなんだ、俺」
「そう」
そして昼休みになった。三月君は、おにぎり一つだけだった。
「おにぎりだけ?足りなくない?お弁当分けてあげようか?」
「大丈夫。ありがとう。省エネなんだ、俺」
事あるごとに彼は、自分が省エネであることをアピールした。
「ねえ。どうして省エネなの?」
「親父が省エネ関係の会社に勤めてるんだ。だから一家全員、無駄なエネルギーを嫌う」
「三月です。よろしく」
教室は静まり返った。
「えっ?それだけ?もっと他に何かない?」
先生が動揺しながら続けてと言う。
「特にないです。席は空いてるところでいいですか?」
「ああ、うん」
すると三月君は、すたすたと歩いて行って、私の横の席に座った。
「よろしく、三月君」
「よろしく」
「三月君ってクールなんだね」
「別に」
「なんでそんな感じなの?もっと明るくした方が楽しいよ」
「省エネなんだ、俺」
「そう」
そして昼休みになった。三月君は、おにぎり一つだけだった。
「おにぎりだけ?足りなくない?お弁当分けてあげようか?」
「大丈夫。ありがとう。省エネなんだ、俺」
事あるごとに彼は、自分が省エネであることをアピールした。
「ねえ。どうして省エネなの?」
「親父が省エネ関係の会社に勤めてるんだ。だから一家全員、無駄なエネルギーを嫌う」
公開:23/01/10 08:43
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