意欲竹刀

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振り回せば振り回すほど、意欲が高まる竹刀があった。それは妖刀として扱われた。なぜ妖刀なのかというと、その理由はある無気力な男が意欲竹刀を手に入れた事から始まる。
「意欲竹刀だって?そんなもの本当にあるのか?」
「ある」
「そんなのあるかよ。お前も昼寝のしすぎで、おかしな夢でも見たんじゃないのか?くだらない事言うな。俺はもうひと眠りするぞ」
「本当に毎日毎日、昼寝ばかりして飽きない奴だな。いいか、必ず見つけてきてお前の根性を叩き直してやる」
そして友人の男は、意欲竹刀を手に入れた。男に意欲竹刀を振らせると、男はやる気に満ちていった。毎日バリバリに働いて世の為、人の為に働いた。
ところがしかし、問題が起きた。意欲竹刀を振り続けたせいで、やる気が空回りし、失敗が続くようになってしまった。それでも男は自分を責めた。自分のやる気が足りないからだと。男はついに働き過ぎて過労で死んでしまった。
公開:23/01/07 08:49

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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