異世界坂
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永遠に続く坂道をひたすら登っていく。
「うぅ、この道でいいんだよな……?」
『大丈夫だヨ』
不安になって思わず独り言を口にしてしまうと、ナビ音声がすかさず答えてくれた。
どうやら正解のルートらしい。
ホッとして再び歩き出すと、すぐにまた別の問題が浮上する。
「……この山ってこんなに険しかったっけ? もう三時間くらい歩いてる気がするんだけど」
『安心してネ。まだ一キロも進んでないからサ!』
「いやいや! さすがに冗談だよな!?」
『残念ながら本当ダ。キミは今、現実よりも五倍速く動いてル』
「えぇ……マジかよ……」
僕は思わず頭を抱えたくなった。
まさか異世界転生したら、現実でも五倍の速度で動けるようになるとは思わなかったのだ。
これが俗に言う『ゾーンに入った状態』というヤツだろうか。
しかし五倍に加速したとしても、一向に目的地へ辿り着く気配がない。
異世界坂は、いつまで続くのだろうか。
「うぅ、この道でいいんだよな……?」
『大丈夫だヨ』
不安になって思わず独り言を口にしてしまうと、ナビ音声がすかさず答えてくれた。
どうやら正解のルートらしい。
ホッとして再び歩き出すと、すぐにまた別の問題が浮上する。
「……この山ってこんなに険しかったっけ? もう三時間くらい歩いてる気がするんだけど」
『安心してネ。まだ一キロも進んでないからサ!』
「いやいや! さすがに冗談だよな!?」
『残念ながら本当ダ。キミは今、現実よりも五倍速く動いてル』
「えぇ……マジかよ……」
僕は思わず頭を抱えたくなった。
まさか異世界転生したら、現実でも五倍の速度で動けるようになるとは思わなかったのだ。
これが俗に言う『ゾーンに入った状態』というヤツだろうか。
しかし五倍に加速したとしても、一向に目的地へ辿り着く気配がない。
異世界坂は、いつまで続くのだろうか。
公開:23/01/06 09:56
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