部屋干しジャングル

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部屋干ししていると、まるで洗濯物が密林のように見えてきて、アマゾン奥地のように見えてしまう。僕はお母さんが干した洗濯物をかき分けて冒険に出る。
洗濯物ジャングルを潜り抜けると、そこは本当のジャングルが広がっていた。
「うわああ」
思わず声を上げる。見たことのない動物たちが沢山いて、鳥の声が聞こえる。川にはワニがいる。もしかしたら未知の生物と出会えるかもしれない。僕はワクワクしながら先に進んだ。すると奇妙な生物がいた。足が三本、目が一個という随分と中途半端な生き物で、それはそれは、とても奇妙な生物だった。
「何これ」
「少年。帰りなさい。ここはお前のような子供が来る場所ではない」
「わあー、しゃべったー」
だが、僕にとって、その声の主は聞き覚えがあるのだ。
「お父ちゃん」
「ほら、もうジャングルごっこはおしまいだ。洗濯物かわかしてるんだkら向こうで遊びなさい」
「はーい」
公開:22/12/31 09:55

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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