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森の入口は一つだけで地図にはない。人伝に聞いた方向を歩いてようやく見つけた標識から草深い道を歩いてゆく。原生林を縫って小川をいくつか飛び越すと開けた円形の草地。草上に緑のベットが一つ。ベッドに近づくと男がふらりと現れる。執事のような彼は腕に毛布を提げている。受け取ると木の葉や蔦で編んだらしい毛布。執事は無言で消え去る。それからベッドに寝て毛布をかける。仰向けに深い木々の間から抜けるような青空が見える。
ベッドに寝るとみるみるうちに暮れてあたりは暗くなる。明かりは一つもない。まもなく底なしの穴に落ちるように寝入ってしまう。夢は見ないが深い眠りを眠りながら感じている。
うす明るくなって鳥の声に目が覚める。両腕を大きく伸ばしてベッドから降りる。円形の草地から道が出ていて、それぞれ家の扉やターミナル駅やビル街のオフィスや歓楽街などに通じる。森の出口はいくつもある。好きな道を選んで森から出てゆく。
ベッドに寝るとみるみるうちに暮れてあたりは暗くなる。明かりは一つもない。まもなく底なしの穴に落ちるように寝入ってしまう。夢は見ないが深い眠りを眠りながら感じている。
うす明るくなって鳥の声に目が覚める。両腕を大きく伸ばしてベッドから降りる。円形の草地から道が出ていて、それぞれ家の扉やターミナル駅やビル街のオフィスや歓楽街などに通じる。森の出口はいくつもある。好きな道を選んで森から出てゆく。
その他
公開:23/01/03 17:21
2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。
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