夢叶え屋

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私は老いてしまい隣家の青年が、唯一口を聞いてくれる。
彼は単身者専門の引越し屋だ。いつも楽しそうに仕事をしていて、客が喜んでくれた話しをしてくれる。
或日私は昔から持っている自分の夢、ずーと住みたい街の在る事を彼に話した。
それを聞くや、それは私の故郷です仲々良い所ですよと。
必ず貴方の夢を叶えてあげられますと言い、次の日いなくなった。その次の日に戻ってきた彼は私用の家と周りの豊かな自然の写真を示した。
見た瞬間から自分が昔からそこに居たような楽しい気持ちになり、直ぐにでも引越したくなった。
それまで足腰の痛みがあったのに、一人で家の中の荷物を纏め数日の内に彼の先導で夢の街に引越しが出来た。
今は夢が叶い元気になり、とっても若返った様だ。
別れざまに彼は私に貴方のお陰で、私も夢を追いかける事にしました。
人の夢が叶う度に若返れます。私は以前の貴方と同じ位、淋しい老人だったのですよと告げた。
ファンタジー
公開:23/07/09 21:17

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