魅力的な女神

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 あるところに醜い女神がいた。
 劣等感に駆られた女神は、男たちに自分を美しく飾る代物を献上させた。
「私が美しく見えるような物を持ってこい」
「ははあ、かしこまりました」
 献上品はこれで千を超えるが、女神にとってはどれも気に入らなかった。
 今回の献上品も納得のいくものでなかったら、女神は諦めて天へ帰るつもりだった。
 しばらくすると先ほどの男が戻ってきたが、何故か男は酒を片手に泥酔していた。
「おい貴様、どういうことだ。私は私が美しく見えるような物を持ってこいと命じたのだ」
 憤る女神に対し、男は呂律の回らぬ口調で答えた。
「へへぇ、あっしはですねぇ、酒を飲んで酔っぱらうとねぇ、どんな女も魅力的に見えてくるんですわ。がははは!」
その他
公開:23/06/28 09:02

赤井夏

アカイナツではなくアカイカです。
 

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